★ 五感の感覚体験に気づく

 感覚体験への気づきが心身のリラクセーション、ストレス低減、心の解放に有効なのは臨床的に確認されている。

 以下のような五感の感覚体験に焦点をあてた平易な方法で、自然なリラクセーション効果を得ることが可能である。

 

<五感の感覚体験に気づく>

 

【導入】

今、どんな気分ですか。楽にして下さい。

これから、五感の、視覚、聴覚、嗅覚、味覚、皮膚感覚のそれぞれの感覚に、一つ一つ注意を向けていきます。

行うことは、注意を向けたら自然と自覚できる感覚に気づく、ただそれだけです。

 

【視覚】

今、あなたの目に何が見えているか、気づいて下さい。

現在の視野の中には、何がありますか?目に映るものを確認しましょう。

そして、それが「どう見えているか」を感じましょう。

対象の「名称」ではなく、形態や色合い、模様や陰影、印象や雰囲気に注意を払いましょう。

 

【聴覚】

今、あなたの耳に何が聞こえているか、気づいて下さい。

耳を澄まして、聞こえる音に注意を向けると、意外と、改めて気づく音があります。

しばらく目を閉じて、近くの音や遠くの音を聞き分けてみましょう。

 

【嗅覚】

今、鼻がキャッチしている「匂い」や「香り」に気づいてみましょう。

手近にある物品や、着ている服を鼻に近づけても良いでしょう。

ゆっくり呼吸しながら、嗅覚に感じる感覚に注意を向けます。

 

【味覚】

今、口の中に感じる「味覚」に注意を向けましょう。

口の中に何も無くても、苦味や甘み、渇きや潤いなど、感じるかもしれません。

舌の先やのどの奥など、口中の部位によって、感覚に違いが有るかもしれません。

 

【皮膚感覚・内臓感覚】

 全身に注意を巡らし、肌に感じる感触や圧迫感、冷えや温感、筋肉の張りや痛み、体の違和感などを確認しましょう。

特別な感覚を探す訳ではなく、注意を向けると自然と感じられる体の感覚を、そのまま自覚するだけのことです。

では、頭から始めて足先へと、順次心でスキャンするように、ゆっくり注意を巡らしていきましょう。

 

(以下、注意を向ける身体部位を、細かく指定すると集中しやすく、種々の気づきが得られやすい。)

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以上の方法は、準備が不要で、特定の姿勢や構えを作る必要もなく、いつでも気軽に行えるのが最大の特徴である。

五感の全てを行う必要もなく、部分的にでも感覚的な気づきが得られるとリラックス感が生じやすい。